プレイングマネジャーが求められるのは、指示力ではなく「部下の成長を引き出す対話力」

本記事では、自己効力感・深い気づきを引き出す質問・部下育成で必要なリーダーシップについて心理学を交えながら詳しく解説します。

なぜ今、プレイングマネジャー研修が必要なのか

近年、多くの企業で課題となっているのが「プレイングマネジャーの負担増加」です。

現場では、自分自身が成果を出しながら、同時に部下育成も求められるケースが増えています。

しかし、実際には

・部下への関わり方が分からない
・指導すると厳しくなってしまう
・優しくすると成長につながらない
・部下に考えさせることが難しい
・1on1が単なる雑談で終わる

という悩みを抱えている管理職は少なくありません。

特に最近は、「強く指導する」ことは、パワハラと言われることもあり、人材が育ちにくくなっています。

一方で、「受け入れるだけ」「励ますだけ」でも、ホワハラと言われることもあり、本質的な成長にはつながりません。

今求められているのは、安心感を与えながら、本人が自ら考え、気づき、行動できるように導くリーダーシップです。

その鍵となるのが、「対話力」です。

部下育成で重要なのは「答えを教えること」ではない

多くの管理職は、部下が困っていると

「こうした方がいい」
「それは違う」
「まずこれをやって」

と、答えを教えようとします。

もちろん、業務指導として必要な場面もあります。

しかし、常に答えを与え続けると、部下は「考える力」を失いやすくなります。

すると、

・指示待ちになる
・自分で判断できない
・失敗を恐れる
・挑戦しなくなる
・受け身になる

という状態が起こりやすくなります。

そこで重要になるのが、「自分で考えた経験」を増やすことです。

部下が自ら考え、気づき、答えを出した経験は、自信につながります。

この「自分ならできる」という感覚を、心理学では「自己効力感」と呼びます。

自己効力感が高い部下は自発的に成長する

自己効力感とは、「自分ならできる」という感覚のことです。

自己効力感が高い人は、

・主体的に動ける
・挑戦できる
・継続できる
・失敗から学べる
・自発的に改善できる

という特徴があります。

逆に自己効力感が低いと、

・どうせ無理
・自信がない
・怒られたくない
・失敗したくない

という意識が強くなり、行動量が減っていきます。

つまり、部下育成で重要なのは、単に「できるようにする」ことではなく、「できると思える状態」をつくることなのです。

部下の自己効力感を高める4つの方法

1. 達成体験

最も自己効力感が高まるのは、「自分でできた経験」です。

小さな成功体験を積み重ねることで、

「やればできる」
「前より成長している」

という実感につながります。

そのため、管理職には、いきなり高い目標を与えるのではなく、「達成できる小さな行動」を設計する力が必要です。

2. 代理体験

他人の成功を見ることでも、人は自信を持ちやすくなります。

例えば、

「この人にもできたなら、自分にもできるかもしれない」

という感覚です。

チーム内で成功事例を共有したり、成長プロセスを見せることも効果的です。

3. 言語的説得

言葉かけも重要です。

ただし、単なる「褒める」だけでは不十分です。

例えば、

「すごいね」

だけではなく、

「前回より報告が具体的になったね」
「最後までやり切ったのが良かったね」

と、具体的な成長を伝えることで、本人は自分の成長を認識しやすくなります。

4. 情動的喚起

心と身体の状態も、自己効力感に影響します。

強い不安や緊張状態では、人は本来の力を発揮しにくくなります。

だからこそ、

・否定されない
・安心して話せる
・失敗しても相談できる

という心理的安全性が重要になります。

「優しいだけの上司」では部下は成長しない

最近は、「否定しない関わり」が重視されるようになりました。

もちろん、受容や承認は重要です。

しかし、優しいだけでは、人は変わりません。

例えば、

「大丈夫だよ」
「そのうちできるよ」

だけで終わると、本人は本質的な課題に気づけないことがあります。

本当に必要なのは、

・安心感を与える
・受け入れる
・否定しない

だけではなく、

・本人に考えさせる
・課題に気づかせる
・行動を具体化する

ことです。

つまり、「優しさ」と「成長支援」の両方が必要なのです。

深い気づきを引き出す質問が部下を成長させる

部下育成で重要なのは、「正解を教える力」ではなく、「考えさせる力」です。

例えば、

「何が問題だったと思う?」
「なぜその行動になった?」
「本当はどうしたかった?」
「次はどうする?」

という問いによって、部下は自分の思考を整理し始めます。

ここで大切なのは、管理職が先回りして答えを言わないことです。

部下自身が「自分で気づいた」と感じることで、初めて行動変化につながります。

また、質問には順番があります。

まずは、

「何が起きた?」
「どんな状況だった?」

と事実を整理すること。

その後、

「なぜそうした?」
「何を優先していた?」

と認識を深めていきます。

さらに、

「何を避けていた?」
「本当はどうしたかった?」

と本質に近づいていくことで、深い気づきにつながります。

最後に、

「次はどうする?」
「何を変える?」

と行動につなげることが重要です。

プレイングマネジャーに必要なのは「対話型リーダーシップ」

これからの時代のリーダーに求められるのは、「管理型」ではなく「対話型」のリーダーシップです。

一方的に指示するのではなく、

・話を聴く
・整理する
・問いかける
・気づきを促す
・行動につなげる

という関わりが必要になります。

特に若手世代は、「納得感」を重視する傾向があります。

そのため、命令だけでは動きにくく、「自分で理解し、考えた」というプロセスが重要になります。

つまり、今後の部下育成では、対話力がそのまま組織力につながるのです。

部下育成に悩む企業こそ研修で対話力を学ぶべき理由

管理職研修というと、知識習得だけをイメージする企業もあります。

しかし、本当に必要なのは、現場で使える「対話の実践力」です。

実際には、

・分かっていてもできない
・聞いているつもりでも深掘りできない
・問いかけが浅くなる
・答えを急いでしまう

というケースは非常に多くあります。

だからこそ、実践型・対話型の研修が重要になります。

特に、色彩心理を活用したアドバンスカラーセラピー を活用した研修では、
色と色彩心理の言葉を活用し、言語化できていないことを見える化することができるので

・相手の心理理解
・自己効力感
・思考の癖
・行動変化の促し方

などを学びながら、実践的に対話力を高めることができます。

→株式会社スズキガス様プレイングマネジャー研修実施例

これからのリーダーに必要なのは「人を動かす力」ではなく「人が動きたくなる関わり」

これからの時代は、強く引っ張るリーダーだけでは組織は成り立ちません。

必要なのは、

「この人と働きたい」
「この人になら相談できる」
「この人の言葉なら頑張れる」

と思われるリーダーです。

そしてその土台となるのが、相手の可能性を信じ、気づきを引き出し、自信を育てる対話力です。

プレイングマネジャーとして成果を出しながら、部下育成もできる人材は、今後ますます企業に必要となっていくでしょう。
今から育成することが、企業成長の鍵です。

企業研修・管理職研修・1on1研修・リーダー研修など、実践型で現場に活かせる内容として
アドバンスカラーセラピー を活用した内容を導入いただいています。

▶ まずは貴社の状況をお聴かせください
▶ 課題整理から具体的な研修プランまでご提案いたします

お気軽にご相談ください。
グループ研修、個人的なコーチング方法をお選びいただけます。

アドバンスカラーセラピーは、
癒しだけを目的としたものではなく、
前進のために心を整え、思考と行動を結び直す手法です。

研修の詳細やご相談は、お気軽にお問い合わせください。
監修、研修実績は→こちらからご覧いただけます。
出張対応も可能です。全国出張を行なっております。
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【コラム執筆】荒岡真由美(プロフィール
Color Presents/アドバンスカラーセラピー本部代表
アドバンスカラーセラピー開発者
研修講師歴26年
大学時代から色彩について学び、印刷・化粧品・ブライダル業界を経て独立。2009年、誰でも扱える名刺サイズの色彩心理ツール「アドバンスカラーセラピー」(アドバンスカラーは商標登録取得済)を開発。資格取得した門下生は3800名超。企業・団体研修を通じ、色彩心理を活用したコミュニケーション力向上や人材育成を支援。商工会でのエキスパート講師やイベント登壇、カラープロデュースなど活動は多岐にわたり、組織や人の可能性を引き出す取り組みを続けている。

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