「わかっているのにできない」のはなぜ?矛盾を解消したくなる心の仕組みを知ると、人も組織も変わり始める

「やらなければ」と思っているのに行動できない。
「変わりたい」と言いながら同じことを繰り返してしまう。
その背景には、心理学でいう「認知的不協和」や「バランス理論」があります。
本記事では、人が矛盾を解消しようとする心理をわかりやすく解説し、仕事や人間関係、研修、組織づくりにどう活かせるのかを紹介します。さらに、色彩心理を活用したアドバンスカラーセラピーが行動変容を促す理由も解説します。

「わかっているのに行動できない」のは意志が弱いからなのでしょうか?

「健康のために運動しよう。」

「早く寝たほうがいい。」

「部下を褒めたほうが育つ。」

「本当は転職したい。」

このように頭では理解していても、人は思うように行動できません。

多くの人は「自分は意志が弱い」と考えてしまいます。

しかし、心理学では少し違う見方をします。

人は矛盾した状態をそのままにしておくことが苦手な生き物です。

そのため、自分の心の中で起きた矛盾を解消しようと無意識に行動しています。

つまり、行動できないことにも心理学的な理由があるのです。

今回は、人間の社会的行動原理「第二の行動原理」ともいわれる「矛盾をなくそうとする心理」について、バランス理論と認知的不協和理論をもとに解説します。

バランス理論とは?なぜ人はバランスを取りたくなるのでしょうか?

心理学者ハイダーが提唱した「バランス理論」は、人は人間関係や考え方のバランスが取れている状態を好むという理論です。

例えば、

・自分はAさんが好き
・Aさんは読書が好き

すると、

「自分も読書に興味を持とう」

という気持ちになりやすくなります。

反対に、

・自分はAさんが好き
・Aさんは嫌いなものを強く勧めてくる

このような状態ではバランスが崩れ、不快感が生まれます。

すると人は、

「考え方を変える」

「相手との距離を変える」

「対象への評価を変える」

など、もっとも変えやすいものを変えてバランスを取り戻そうとします。

つまり、人は常に心理的なバランスを保とうとしているのです。

認知的不協和理論とは?矛盾すると人はどうなるのでしょうか?

心理学者フェスティンガーは「認知的不協和理論」を提唱しました。

認知とは、自分の考えや価値観、信念のことです。

その認知同士に矛盾が起きると、人は不快な状態になります。

例えば、

「健康が大切だと思っている。」

しかし、

「毎日甘いものを食べている。」

この二つは矛盾しています。

この状態が続くと、人は居心地の悪さを感じます。

そこで、

「今日は頑張ったから大丈夫。」

「ストレス解消だから仕方ない。」

「まだ病気じゃない。」

など、自分を納得させる理由を作ります。

または、

本当に食生活を改善する人もいます。

つまり、人は不協和を解消するために、

考え方を変えるか、

行動を変えるか、

どちらかを選ぶのです。

なぜ人は行動より考え方を変えてしまうのでしょうか?

人は行動を変えるより、考え方を少し修正したほうが楽だからです。

例えば、

「勉強しなければ。」

と思っているのに勉強できないと、

「資格なんて意味がない。」

と考え始めることがあります。

本当は勉強したいのに、

行動できない自分を守るために、

価値観そのものを書き換えてしまうのです。

これは誰にでも起こる自然な心理です。

だからこそ、

「行動できない人」

を責めても変わりません。

まずは心の中で何が矛盾しているのかを整理することが大切なのです。

この心理を知るメリットは何でしょうか?

心理学を知ることで得られるメリットは非常に多くあります。

まず、自分を責めなくなります。

「意志が弱い」のではなく、

「心の中に矛盾がある」

と気付けるからです。

次に、人への接し方が変わります。

部下や家族が行動しない理由を、

性格ではなく心理状態として理解できるようになります。

さらに、組織では、

強制ではなく納得を生むコミュニケーションができるようになります。

結果として、

主体的に動く人が増えやすくなります。

この心理を知らないデメリットとは?

反対に、この心理を知らないと、

「やる気がない」

「努力不足」

「根性がない」

と決めつけてしまいます。

すると、

指導は厳しくなり、

本人はさらに自分を守ろうとして、

言い訳が増えたり、

行動しなくなったりします。

組織では、

指示待ち、

モチベーション低下、

離職率の増加にもつながる可能性があります。

つまり、

人を変えようとするほど、

相手は変わらなくなることもあるのです。

色彩心理は認知的不協和を整理することに役立つのでしょうか?

ここで役立つのが色彩心理です。

人は言葉だけでは自分の本音に気付きにくいことがあります。

しかし、色を選ぶことで、

無意識の思考や感情が見えやすくなります。

色彩心理を活用したアドバンスカラーセラピーでは、

「正解を当てる」

ことが目的ではありません。

色をきっかけに、

今の自分は何を感じ、

何に迷い、

どこで矛盾しているのかを整理していきます。

すると、

心の中の不協和が言語化され、

自分で納得した上で、

「では、どうする?」

という次の行動へ進みやすくなります。

行動変容が続く人には、

この「納得」があるのです。

仕事や研修ではどのように活用できるのでしょうか?

企業研修では、

行動目標を決めても続かないことがあります。

それは、

行動だけを変えようとしているからです。

本当に変化を生むためには、

考え方や価値観とのズレを整理することが重要です。

アドバンスカラーセラピーを活用すると、

自分でも気付かなかった思い込みや、

ブレーキになっている考え方を整理できます。

その結果、

自分で決めた目標に納得感が生まれ、

主体的な行動につながります。

これは新人研修だけでなく、

管理職研修、

リーダー育成、

コミュニケーション研修、

キャリアデザイン、

ウェルビーイング、

組織開発など幅広い分野で活用できます。

人は矛盾をなくしたい生き物だからこそ、自分を知ることが行動を変える第一歩

人は矛盾を抱えたままではいられません。

だからこそ、

言い訳を作ることもあれば、

本当に行動を変えることもあります。

大切なのは、

その矛盾に気付き、

納得して一歩前へ進める状態をつくることです。

自分自身を理解することは、

決して弱さではありません。

むしろ、

変化を生み出すための最も確実なスタートです。

心理学と色彩心理を組み合わせることで、

自分の思考を整理し、

行動へつなげることができます。

「わかっているのにできない。」

その理由が理解できたとき、

人は初めて自分の力で前へ進み始めます。

Color Presentsでは、アドバンスカラーセラピーを活用し、自分の思考や感情を整理しながら「では、どうする?」という次の一歩を見つけるサポートを行っています。

企業研修では、主体性向上、コミュニケーション改善、リーダー育成、キャリアデザイン、ウェルビーイング推進など、行動変容につながる実践的なプログラムとして活用されています。

組織の人材育成や研修をご検討の方は、ぜひアドバンスカラーセラピーを取り入れた研修をご活用ください。

▶ まずは貴社の状況をお聴かせください
▶ 課題整理から具体的な研修プランまでご提案いたします

お気軽にご相談ください。
グループ研修、個人的なコーチング方法をお選びいただけます。

アドバンスカラーセラピーは、
癒しだけを目的としたものではなく、
前進のために心を整え、思考と行動を結び直す手法です。

研修の詳細やご相談は、お気軽にお問い合わせください。
監修、研修実績は→こちらからご覧いただけます。
出張対応も可能です。全国出張を行なっております。
詳細はお気軽にお問い合わせください。

【コラム執筆】荒岡真由美(プロフィール
Color Presents/アドバンスカラーセラピー本部代表
アドバンスカラーセラピー開発者
研修講師歴26年
大学時代から色彩について学び、印刷・化粧品・ブライダル業界を経て独立。2009年、誰でも扱える名刺サイズの色彩心理ツール「アドバンスカラーセラピー」(アドバンスカラーは商標登録取得済)を開発。資格取得した門下生は3800名超。企業・団体研修を通じ、色彩心理を活用したコミュニケーション力向上や人材育成を支援。商工会でのエキスパート講師やイベント登壇、カラープロデュースなど活動は多岐にわたり、組織や人の可能性を引き出す取り組みを続けている。

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