思い描いていた未来と現実が変わったとき、これまでの経験をどう生かす?

「この先も、きっとこうなる」

そう思っていた未来が、思いがけず変わることがあります。

続けたいと思っていた事業を整理することになった。

予定していた事業承継が進まなくなった。

長く続けてきた仕事を変えなければならなくなった。

会社の方向性が変わった。

自分自身の環境が変わった。

これまで思い描いていた未来と、今の現実が違ってしまうことは、誰にでも起こり得ます。

そんなとき、

「どうしてこうなったのだろう」

「これからどうすればいいのだろう」

と、立ち止まってしまうかもしれません。

でも、未来が変わったからといって、これまで積み重ねてきたものまで無駄になるわけではありません。

大切なのは、「これまで」をどう生かして、「これから」をつくるかです。

思い描いていた未来が変わったとき、まず考えたいこと

予定どおりに進まなくなると、

「元の状態に戻したい」

と思うことがあります。

特に、自分が長い時間をかけて準備してきたことなら、簡単には気持ちを切り替えられません。

例えば、事業承継であれば、

「自分が会社を継ぐつもりだった」

という想いがあるかもしれません。

事業を整理することになれば、

「ここまで頑張ってきたのだから、何とか続けたい」

と思うでしょう。

その気持ちは、無理に否定する必要はありません。

まずは、

「自分は、本当はどうしたかったのか」

を認めることから始まります。

そのうえで、

「今の状況で、自分にできることは何か」

を考えていきます。

「ここまでやったから、続けなければ」と思い込んでいませんか?

現状を変えようとするとき、私たちは過去に引っ張られることがあります。

「これだけ時間をかけた」

「これだけお金を使った」

「長年続けてきた」

「ここまで頑張った」

だから、今さらやめるのはもったいない。

こうした心理は、「コンコルド効果」と呼ばれています。

すでに投入した時間やお金、労力を惜しみ、「ここまでやったのだから」と、その後も続けてしまう心理です。

もちろん、これまで頑張ってきたことには価値があります。

だからこそ、その経験を無駄にする必要はありません。

ただし、

「ここまでやったから続ける」ことと、「これまでの経験を生かして次へ進む」ことは違います。

ここを分けて考えることが大切です。

過去の経験は、捨てなくていい

これまで仕事をしてきた中で得たものは、たくさんあります。

知識。

技術。

経験。

人とのつながり。

失敗から学んだこと。

成功した経験。

自分の得意なこと。

そして、「自分には向いていなかった」と気づいたことも、貴重な経験です。

これらは、今の場所を離れたとしても、自分の中に残ります。

だから、

過去を捨てる必要はありません。

一方で、

過去と同じ形にこだわる必要もありません。

「この経験を、別の場所で生かせないだろうか?」

「この技術を、違うことに使えないだろうか?」

「この人とのつながりから、新しいことができないだろうか?」

そんな視点を持つと、新しい可能性が見えてくることがあります。

「続ける」から「生かす」へ

例えば、事業を整理することになったとしても、そこで培ったものまでなくなるわけではありません。

長年の技術を次の仕事に生かす。

これまでの顧客とのつながりを新しい事業につなげる。

身につけた知識を生かす。

全く別の分野で活用する。

形が変わっても、残せるものはあります。

だから、

「何を続けるか?」

だけではなく、

「何を生かせるか?」

と考えてみる。

この視点の変化が、新しい発想につながります。

新しい未来は、ゼロから始めなくてもいい

環境が変わると、

「また最初からやり直さなければ」

と思うことがあります。

でも、本当にゼロでしょうか。

これまで積み重ねてきた経験があります。

知識があります。

人とのつながりがあります。

自分が得意なことも、苦手なこともわかっています。

だから、新しい未来はゼロから始めるのではありません。

これまでの自分を材料にして、違う未来をつくることができます。

例えば、

「今までの仕事×新しいサービス」

「これまでの技術×別の業界」

「人とのつながり×新しい活動」

というように、すでに持っているものを組み合わせることで、新しいアイデアが生まれることもあります。

未来が変わったら、「残す・変える・手放す」を考える

何をすればいいかわからないときは、今の状況を3つに分けてみるのも一つの方法です。

残すもの

これからも大切にしたいものは何か。

変えるもの

今のままでは難しいものは何か。

手放すもの

「ここまでやったから」という理由だけで、続けているものはないか。

こうして整理すると、

「全部続ける」

「全部やめる」

という二択ではなくなります。

残すものを決め、変えるものを決め、手放すものを決める。

その中から、次の一歩が見えてきます。

自分は本当は、どんな未来を望んでいる?

状況が変わったときこそ、一度立ち止まって、

「自分は本当はどうしたいのだろう?」

と考えてみましょう。

「会社を続けたい」

「この仕事を続けたい」

「働き方は変えたい」

「新しいことに挑戦したい」

「これまでの経験を誰かの役に立てたい」

答えは人それぞれです。

大切なのは、周囲の期待や「もったいない」という気持ちだけで決めるのではなく、自分自身の考えをまずは知ることです。

考えがまとまらないときは、色を入口にする

上記に投げかけた質問に対し、すぐに答えがでましたか?

「これからどうしたいですか?」

と聴かれても、すぐに答えられないことがあります。

そんなとき、色をきっかけに自分と対話する方法があります。

アドバンスカラーセラピーでは、色とその色の色彩心理の言葉を選ぶことから、

「今の自分に必要なものは何だろう?」

「何を大切にしたいのだろう?」

「これから何をしてみたいのだろう?」等

自分の気持ちや考えを整理していくことができます。

色を入口に、自分の中にある思いを言葉にする。

そのプロセスから、自分でも気づいていなかった考えや、眠っていた想い、新しい発想が見えてきます。

「思い描いていた未来」と違ってもいい

人生や仕事は、いつも計画どおりに進むとは限りません。

思い描いていた未来にストップがかかることもあります。

そのとき、

「もともと考えていた未来に戻らなければ」

と考え続けるのではなく、

「ここから、どんな未来をつくろうか?」

と考えてみる。

これまでの経験は生かす。

でも、過去にはしがみつかない。

今まで大切にしてきたものを持ちながら、新しい発想で動き出す。

それが、未来を変える一歩につながります。

これまでの経験を材料にして、これからの自分で、新しい未来をつくっていくことができます。

まずは、

「今の自分にできることは何だろう?」

と問いかけることから始めてみませんか。

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よくある質問(FAQ)

思い描いていた未来と現実が変わったとき、どうすればいいですか?

まずは、変化した現実を受け止め、「自分は何を大切にしたいのか」「何を残したいのか」を整理しましょう。そのうえで、これまでの経験を生かして、今できることを考えることが次の一歩につながります。

コンコルド効果とは何ですか?

コンコルド効果とは、すでに投入した時間やお金、労力などを惜しみ、「ここまでやったのだから」と、その後も続けてしまう心理のことです。

過去の経験にしがみつかず、新しい未来へ進むには?

過去を捨てるのではなく、「何を残すか」「何を変えるか」「何を手放すか」を整理することがポイントです。これまでの経験を未来の材料として捉えると、新しい選択肢を考えやすくなります。

事業を整理しても、これまでの経験を生かせますか?

はい。技術、知識、人脈、顧客との関係、経営経験など、事業を通して得たものは、別の仕事や新しい事業、活動などに生かせる可能性があります。

【コラム執筆】荒岡真由美(プロフィール
Color Presents/アドバンスカラーセラピー本部代表
アドバンスカラーセラピー開発者
研修講師歴26年
大学時代から色彩について学び、印刷・化粧品・ブライダル業界を経て独立。2009年、誰でも扱える名刺サイズの色彩心理ツール「アドバンスカラーセラピー」(アドバンスカラーは商標登録取得済)を開発。資格取得した門下生は3800名超。企業・団体研修を通じ、色彩心理を活用したコミュニケーション力向上や人材育成を支援。商工会でのエキスパート講師やイベント登壇、カラープロデュースなど活動は多岐にわたり、組織や人の可能性を引き出す取り組みを続けている。

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