「なんでそんなことするの?」に心が振り回されるあなたへ
人間関係がラクになる「実況中継法」

人間関係で「なんであの人はあんな態度を取るのだろう」
と、相手の言動にイライラしてしまうことはありませんか。
本コラムでは、感情に振り回されずに相手を見るための心理的な対処法
「実況中継法」をご紹介します。
毎回毎回、その人の言動が気になりすぎて、
イライラしたり、嫌な気分になったり。
ついには「会うこと自体がストレス…」と感じてしまうこともあるかもしれません。
もし関わらなくていい相手であれば、距離を置くという選択もできます。
しかし現実には、
・職場の上司、同僚
・家族、親戚
・学校や地域の関係者 etc.
「どうしても関係を断ち切れない相手」も多いものです。
そんな相手と関わるたびに嫌な思いをするのは、とてもつらいことですよね。
嫌な感情を「なくす」より、「巻き込まれない」
私がセミナーや講座でお伝えしている方法があります。
それが今回ご紹介する
「実況中継法」です。
これは、相手を客観的・冷静に見るためのシンプルな方法。
「感情に振り回されやすい」
「頭では分かっているのに、つい反応してしまう」
そんな方に特におすすめしています。
実際に実践された方からは、
「不思議と気にならなくなった」
「イライラする回数が減った」
といった声も多くいただいています。
「また始まった」を予測できる相手こそチャンス
「なんで〜!」と感じる相手の場合
実は心のどこかで
「どうせまた、ああなるよね」
「きっと、こういう態度を取るよね」
と、ある程度予測できていることも多いのではないでしょうか。
その“予測できる行動”に対して
心の中で実況中継をしてみるのが、この方法です。

例えば
・いつも不機嫌そうで、笑顔がない相手には
「おっと、今日も安定の無表情で登場です」
・人の話を遮って、話題を横取りする相手には
「おっと、ここで横取りが入りました」
・上から目線の発言が多い相手には
「ここでマウント発言、入りました」
声に出すのはもちろんNG。
(声に出して改善する間柄の場合は、声に出すのも方法ですが・・・)
あくまで心の中で実況するだけです。
ポイントは「感情」ではなく「行動」に目を向けること
この方法の一番のポイントは、
「嫌だな」「ムカつく」という自分の感情に意識を向けすぎないこと。
多くの場合、私たちは相手の行動そのものよりも、
それによって生まれた自分の感情に巻き込まれています。
例えば、不機嫌な人を前にすると
「感じが悪い」
「なんであんな態度なの」
「こっちまで気分が悪くなる」
と、感情がどんどん膨らんでしまいます。
そこで、あえて一歩引き、
「今、この人はこういう行動をしている」と
事実だけを見る立場に立つのです。
「客観的」とはどういうことか

辞書(大辞泉)では、「客観的」を次のように説明しています。
【客観的】
1 主観または主体を離れて独立に存在するさま
2 特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさま
つまり
「感情を無理やり抑える」ことではありません。
最初から
「冷静に判断する立場で見る」
「雲の上から眺める」
そんなイメージで練習してみてください。
嫌な気持ちが薄れ、心に余白が生まれる
心の中で実況中継をしていると、不思議なことが起こります。
・感情が爆発する前に、クスッと力が抜ける
・「またか」と距離を取れる
・相手に振り回されにくくなる
中には
「なんだか、この人ちょっと面白いかも」
と感じられるようになった、という方もいます。
嫌な出来事そのものが消えるわけではありません。
ですが、自分が受け取るダメージが確実に減っていくのです。
まずは知らない人から練習してみる
「もうその相手には感情が入りすぎて、そんな余裕はない」
そう感じる場合は、無理をする必要はありません。
電車の中や街中など、
全く知らない人を対象に練習するのもおすすめです。
・大きな声で電話をしている人
・せかせか歩く人
・不機嫌そうな表情の人
そうした人を見て、心の中で実況してみてください。
慣れてくると
「自分の心を守る距離感」が自然と身についていきます。
自分自身にも使える方法
この「実況中継法」は、実は自分自身にも使える方法です。
・また同じことで悩んでいる自分
・つい感情的になってしまった自分
・思うように動けない自分
そんな時に
「おっと、ここで完璧主義が出てきました」
「おっと!不満発言でました!」etc.
実況してみることで、自分を責めるのではなく、受け入れる視点が育っていきます。
客観的に自分を見れるようになると人間関係がとてもラクになります。
人間関係に疲れたときほど
まず整えたいのは「相手」ではなく「自分の視点」。
「実況中継法」が、あなたの心に少しでも余白をもたらすヒントになれば幸いです。







