年明けに増える離職は、評価や待遇の問題ではありません。社員自身も気づいていない「心の再評価」が、静かに始まっています。


年明けは、組織全体が新しいスタートを切る時期です。

一方で人事の現場では、1月から3月にかけて離職相談や退職の兆しが増えることを、毎年のように実感している担当者も多いのではないでしょうか。

大きなトラブルがあったわけでもなく、評価や待遇に不満を訴えていた様子もない。

それにもかかわらず、突然「退職を考えています」と告げられる。

年明けの離職は、見えにくく、気づきにくいのが特徴です。

その背景には、年末年始特有の心理的変化があります。

なぜ年明けに離職を考える人が増えるのか

①「比較」と「再評価」が起きやすい時期

年末年始は、普段の忙しさから一時的に解放され、

立ち止まって物事を考える時間が生まれます。

その中で多くの人が、無意識のうちに次のような問いと向き合います。

  • 自分の働き方は、このままでいいのか

  • 今の会社で、将来の自分は描けているか

  • 他人と比べて、自分は遅れていないか

特に影響が大きいのが、以下のような場面です。

  • 同級生や友人と久しぶりに会った

  • SNSで他人の昇進や独立、活躍を目にした

  • 家族や親戚から仕事について聞かれた

これらはすべて、「社会的比較理論」 が強く働くきっかけです。

人は自分の立ち位置を確認するため、

他者との比較を通して自己評価を行います。

年末年始はこの比較が一気に強まり、

「自分はこのままでいいのだろうか?」という疑問が、はっきりと意識に上がってきます。

この疑問が解消されないまま仕事始めを迎えると、

これまで流せていた小さな違和感が、

「ここに居続ける理由はあるのか」

「辞めた方がいいのではないか」

という離職の理由へと変化していきます。

②「今年こそ変わりたい」という目標意識

年明けは、心理学でいう

「目標設定理論」が最も強く働く時期でもあります。

人は新しい年を迎えると、自然と次のような意欲を持ちます。

  • 今年は成長したい

  • 去年と同じ状態には戻りたくない

  • 何かを変えたい、前に進みたい

この意欲自体は、非常に健全で前向きなものです。

しかし同時に、

その目標を実現できる「場所」として今の職場を見たとき、

  • 今の環境では変われない

  • 成長のイメージが持てない

  • このまま続けても、来年も同じだと感じる

こうした感覚が生まれると、

離職は「逃げ」ではなく、前向きな選択として認識されやすくなります。

つまり年明けの離職は、ネガティブな衝動ではなく、

希望や向上心から生まれるケースが多いのです。

人事が見落としやすい「静かな離職サイン」

年明けの離職予備軍は、強い不満を口にしないことが多くあります。

  • 面談で「特に問題ありません」と答える

  • 発言や提案が減る

  • 成果は出しているが感情の起伏が少ない

  • 新しい取り組みへの関心が薄い

これは心理学でいう「心理的撤退」の状態です。

行動としては在籍していても、「この会社では無理かな・・・」と思えば、心は少しずつ距離を取り始めています。

この段階で必要なのは、説得や評価の説明ではありません。

本人も言葉にできていない感情の整理です。

離職防止に必要なのは「言葉になる前」を扱う力

人は必ずしも、論理的に整理して離職を決めているわけではありません。

多くの場合、「なんとなくしんどい」「うまく言えない違和感」が先にあります。

そして、今の時期は「もっと向上したい!」の潜在的な気持ちを引き上げてくことで、本人も会社にとってもレベルアップできる時期なのです。

この“言語化できない心”に対して有効なのが、

色を使った心理アプローチです。

色は、

  • 正解・不正解がない

  • 防衛反応が起きにくい

  • 無意識の状態が表れやすい

という特性を持ちます。

言葉で聞くと閉じてしまう人でも、

色を通すことで自分の状態を安全に表現できるようになります。

アドバンスカラーセラピーは、

癒しを目的としたものではなく、

前進のために心を整え、思考と行動を結び直す手法です。

人事・研修現場で起きている変化

アドバンスカラーセラピーを取り入れた研修や面談では、

  • 面談での沈黙が減る

  • 若手社員が本音を話し始める

  • 管理職が部下の変化に早く気づける

といった変化が見られています。

年明けは、「今年どうなりたいか」「何を変えたいか」を扱うテーマと相性が良く、

離職防止と同時に、主体性やエンゲージメントの回復にもつながります。

離職防止は「引き止め」ではなく「前進支援」

離職をゼロにすることはできません。

しかし、

  • 心が離れ始めた瞬間に気づける

  • この職場で前進できると感じてもらえる

状態をつくることは可能です。

アドバンスカラーセラピスト養成講座や企業研修は、

人事担当者や管理職が

感情に振り回されず、心の変化を扱える力を身につけるための実践的な学びです。

年明けという節目に、

制度や評価だけでは届かない領域に目を向けること。

それが、これからの離職防止において重要な視点となるでしょう。

人数問わず、柔軟に対応可能です。

Color Presentsでは、各企業の課題に応じオーダーメイドの研修を提供しています。

具体的な事例を交えながら、貴社に適した施策を共に考えていきます。

研修の詳細やご相談は、お気軽にお問い合わせください。
監修、研修実績は→こちらからご覧いただけます。
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【コラム執筆】荒岡真由美(プロフィール
Color Presents/アドバンスカラーセラピー本部代表
アドバンスカラーセラピー開発者
大学時代から色彩について学び、印刷・化粧品・ブライダル業界を経て独立。2009年、誰でも扱える名刺サイズの色彩心理ツール「アドバンスカラーセラピー」(アドバンスカラーは商標登録取得済)を開発。資格取得した門下生は3800名超。企業・団体研修を通じ、色彩心理を活用したコミュニケーション力向上や人材育成を支援。商工会でのエキスパート講師やイベント登壇、カラープロデュースなど活動は多岐にわたり、組織や人の可能性を引き出す取り組みを続けている。

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